感染症の起源
- 森田とっち
- 2023年11月23日
- 読了時間: 9分
更新日:2023年12月13日
近代医学(=現代医学)の確立に大きく貢献した考え方に、フランスで生まれた「特定病因説」という学説があります。これは、ほとんどの病気や感染症はそれぞれ特定の微生物によって引き起こされるという考え方で、後にプロシアのコッホの研究によって確かめられました。彼は結核の発見者として有名です。またフランスのパスツールは、コッホの業績をさらに推し進め、ついに、ついにワクチンの開発に成功しました。
やさしい家庭中国漢方講座ー家庭漢方普及会 監修 川瀬清(東京薬科大学名誉教授)猪越恭也(東京薬科大学講師)~P20から転載~
一般的な認識では上記のようになっておりますが、これは建前で、過去に大きな論争があった。
ロベルト・コッホVSペッテンコーファー
ルイ・パスツールVSアントワーヌ・べシャン
一方は有名で称賛を浴びた偽物、他方は変わり者扱いされた、真実を追求する科学者であった。
現代医学の開祖ロベルト・コッホVSペッテンコーファーの論争
コッホはコレラ菌を発見し「これこそ正に病気の原因だ」と主張

同時代の公衆衛生学者ペッテンコーファーはコッホに致死量のコレラ菌を持ってこさせ
マスコミの前で飲み干すと「1週間後に俺が死んでいるか確かめてみろ」と発言。
1週間後、ピンピン生きていた。

ロベルト・コッホとペッテン・コーファーの論争。詳しくはコチラのサイトに書いてあります。
毛利子来医師に聞いた新型インフルエンザ騒動
続いて、ルイ・パスツールとアントワーヌ・べシャンの論争
コッホの業績を推し進め、ワクチンを開発したえ現代医学の開祖ルイ・パスツール
有名で称賛を浴びた偽物
細菌理論 (パスツール)
1. 病気は身体の外にある 微生物に起因する。(それは外から来る)
2. 一般的に微生物に対しては、防御をしなければならない。(ワクチンや抗生物質)
3. 微生物の働きは一定している。(誰に対しても同じことをする)
4. 微生物の形と色は一定している。(微生物は周りの環境によって形を変えない)
5. 全ての病気はそれぞれ特定の微生物に関連づけられる。(あらゆる病気の原因となるそれぞれの菌がある )
6. 微生物が病の第一の原因である。(細菌が病気の原因である)
7. 病は誰でもおかすことができる。(どれだけ健康であっても、病にかかる)
8. 病から身を守るために、防御態勢を築かねばならない。(ワクチンをうける)

変わり者扱いされたが、真実を追求する科学者
アントワーヌ・べシャン
細胞理論 (ベシャン)
1. 病気は体内細胞の中にある微生物に起因する。
2. これら細胞内にある微生物は通常は新陳代謝を助ける働きをする。
3. 微生物の宿主(人の体)が死んだり、けがをしたりした場合は、体を分解する働きを促す役割を微生物は果たす。
4. 微生物は溶媒を反映して形や色を変化させる。
5. 全ての病は特定の体の状態に関連づけられる。
6. 微生物は宿主の健康状態が衰えた場合に「病的」になる。従って、宿主の健康状態が 病の第一の原因である。
7. 病は不健康な状態の上に築かれる。(体の免疫システムの状態が病気になるかどうかを決める)
8. 病気にならないためには、健康な状態を作らなければならない(健康であることが、防御でる)

ルイ・パスツールとアントワーヌべシャン二人の論争の要点は
コチラのサイトに書いてあります↓
パスツールの臨終の言葉が秘匿された理由
現代医学は大きな嘘に基づいてる
ルイ・パスツール臨終前の告白

微生物は何もしない。宿主の状態が全てだ。べシャンは正しかった。(合わせてお読みください)
「ウイルスは存在しない!」 Virus does not exist. ~
感染症の本質をリアルサイエンスで読み解く 崎谷博征医師著

崎谷博征医師の本にも感染症の歴史的論争が詳しく記されてあります。私も買って読みましたけれど非常に面白かったです。
キノシタ薬品さんが要点をまとめて下さっています↓
決して公開するなというパスツールの遺言に反して、彼の子孫によって公開されて
しまったパスツールの実験ノート(彼が行った不正実験の様子が如実に)↓
感染症にまつわる歴史 https://ameblo.jp/chabandemic-tv/entry-12720268635.html から転載開始
感染症やワクチンの問題を理解するためには、感染症の歴史について知る必要がある。「近代細菌学の開祖」と称されるルイ・パストゥール(1822~1895)は、「病原体仮説(Germ Theory)」を提唱した人物である。彼は微生物が病気の原因であり、それが人間の体内に入ることで発症するという説を唱えた。この仮説は現代にも引き継がれ、感染症治療薬やワクチンの開発に寄与している。しかし、彼が死亡する直前に、自分の仮説が間違っていることを告白したという逸話が残っている。実際、彼の残した100冊を超える膨大な実験ノートは、決して公開するなという彼の遺言に反して、彼の子孫によって公開されてしまう。そのノートには、彼が行った不正の実験の様子が如実に書かれていた。それは『パストゥール ― 実験ノートと未公開の研究』(G・L・ギーソン著、長野敬・太田英彦訳:青土社、2000年)に詳しい。その実験ノートによれば、彼が行った感染実験は微生物を使用したものではなく、毒物を使用して症状を引き起こしていたことが明らかになっている。
その「病原体仮説」に基づいて、病原体の病原性を確認する手法を提案したのがロベルト・コッホ(1843~1910)である。彼も「近代細菌学の開祖」と称される。彼は「コッホの原則」を提案し、現代でも微生物の病原性を確認する際に、その原則が議論の俎上にあがる。しかし、コッホが発見した微生物でコッホの原則を満たしたものはない。コッホの三原則※(1)特定の伝染病になった病体から特定の細菌を必ず発見する(2)その細菌を分離する,そして(3)分離された細菌を純粋に培養したもので原病が再現できること,の3点で,この三つの原則がみたされれば,病原菌として証明されたとした。…
微生物で病原性を証明することが困難であったことから、顕微鏡でも見ることができないウイルスの存在を必要とした。ウイルスでさえもコッホの原則を満たすことが困難であったため、トーマス・M・リバース(1888~1962)は、コッホの原則をすべて満たす必要はないと、コッホの原則を緩めた「リバースの原則」を提唱した。しかし、現代に至ってもリバースの原則を満たすウイルスは見つかっていない。
ウイルスがコッホの原則やリバースの原則を満たすことができないのは、単離することが困難であるからである。レトロウイルスには外因性と内因性のものがある。外因性レトロウイルスとは、いわゆる新型コロナウイルスのようなヒトの体の外部から侵入し病気を引き起こすウイルスのことであり、内因性レトロウイルスとはヒト細胞由来の粒子であって、細胞外小胞もしくはエクソソームと呼ばれる。この二種類のウイルスは形も大きさもほとんど同じであるため、遠心分離機で分離しようとしても必ず同じバンドに入ってしまい分けることができない。色々と分けるための手法が講じられているが、現在に至っても分ける有効な手段は見つかっていない。
それでもウイルスの感染実験に成功したという報告はいくつか存在する。しかし、それらの報告の中身は、例えば、サルの頭蓋骨に穴をあけ、ウイルスの他にも様々な薬剤や成分を含んだ液を注入することによって、症状が現れたというような、レベルの報告ばかりである。
ウイルスの単離が技術的に困難であるため、「分離」を行うことが一般的である。現在でも行われている分離方法を提案したのは、ジョン・フランクリン・エンダース(1897~1985)である。彼はポリオウイルスの大量培養を可能にしたことで有名であるが、この培養を分離と称することを考えた人物である。ウイルスの培養とは、ウイルスが混入されていると思われる検体を培養組織に接種することで、ウイルスが細胞に侵入し増殖するという設定を利用して、ウイルスを増やすこととされている。この時、細胞が感染したかどうかの確認は、細胞が死滅している様子を確認することで行う。これを「細胞変性効果」という。細胞変性効果が確認できたら、培養できた、すなわち分離できたと考えるのである。しかし、彼の論文「Propagation in Tissue Cultures of Cytopathogenic Agents from Patients with Measles.」では、ウイルスを接種していない培養物でも細胞変性効果が確認されたことが報告されている。2021年4月にはステファン・ランカが分離・培養の対照実験を行っている。ウイルスを接種せずに分離・培養と全く同じ手順で実験を行った結果、細胞変性効果が確認されている。この結果は、細胞変性効果がウイルスによって引き起こされることを否定するものであり、ウイルスの分離報告の信憑性を揺るがす事実となっている。
「現代病理学の父」と評されるルドルフ・ヴィルヒョウ(1821~1902)は、西洋医学の基礎を作った人物である。彼は「病気やけがを治すのは、我々医師であり、医薬であり、医術である。」と宣言し、ヒトの自然治癒力や自然免疫力を徹底的に否定した。それが現代の医学部で自然治癒力や自然免疫力を教えていないことにつながっており、西洋医学の医者の大半は自然治癒力や自然免疫力に詳しくない。そしてこのことが、感染症や全ての疾患において薬がもてはやされ、特に感染症に対しては異常なまでにワクチンを必要と考える間違った認識が広がってしまった。
150年を経て現代に至っても「病原体仮説」は仮説のままであり、その正しさが証明されたことは今まで一度もない。
「病原体仮説」に相対する仮説に「宿主仮説(Terrein Theory)」というものがある。病気の原因は宿主である自分自身にあるという考え方であり、東洋医学をはじめとする西洋医学以外の医学がこの考えに基づいている。「病原体仮説」が世に提唱される以前の医療もこの考えに基づいて行われてきたわけだが、病原体仮説の提唱以後、弾圧を受け徹底的に無視されて来た歴史がある。(転載終了)
「過去を支配する者が未来を支配する」ーー ジョージ・オーウェル
「病の主たる原因は細菌ではない。病は細胞が損なわれ、壊れたことによっておきる毒血症に起因する。これによって、細菌が増殖し、攻撃する道が敷かれるのである」ーー 医学博士 アンリ・ビーラー
★★★「病は浄化、解毒を求める叫び声である」ーー ヒポクラテス
「病気の原因はひとえに周辺に浮遊している細菌やウイルスから来ると信じて有害な薬を投与する治療を受けることは もっとも愚鈍な迷信の犯罪であることがわかった」ーー 医師 D. フィリップスi
「もしもう一度人生がやり直せるなら、細菌は病気の原因になるのではなく、むしろ 自らが生息できる 病気の生体組織という場所を求めるのだということを証明するのに献身したい」ーー R. Virchown (★細菌理論の父★として有名)
文献:
* "Pasteur Exposed: The False Foundations of Modern Medicine"
「パスツールの罪は暴かれた:現代医学の誤りの基礎」
著者:Ethel Douglas Hume. Bookreal. 1989. 260 pages
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